都響定期、アツモン、竹澤さん
公式サイトはここ
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/index.php?id=3430
エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調
これ長い曲ですよね。竹澤さんの名演を期待して出かけました。どちらかという
とこちらの曲の方が好みで本日のメインです。
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調
今回、実はあまりこの曲を聞かないので、予習は
http://www.youtube.com/watch?v=cPenRh4Xg_U&feature=related
でした。素晴らしい演奏だと思います。
感想としては以下の通りでした。
まず、冒頭に指揮者のアツモンから
、挨拶があり「G線上のアリア」を演奏し、そのあと1分間の黙祷とのこと、
それはそれはとてもきれいなG線上のアリアでした。
そして、客も一斉に立って黙祷、照明も落として被災者の
、とくに被災された方への追悼となる静かな空間でした。
そして、いったんオーケストラは下がります。このような経験があまりないので
戸惑いますが、すぐに仕切りなおして
エルガーのバイオリンコンチェルトです。竹澤さんにも、この追悼という意味、
今、この時期、東京(関東)でコンサートを行うということの重みを感じている
かのような、とても気合の入った素晴らしい演奏でした。
もともと、エルガーのバイオリンコンチェルトは名曲だと思うのですが
竹澤さんのバイオリンはとても際立った音を奏でており、アツモンとの呼吸も、
とても合っていて本当に名演と呼ぶにふさわしいものでした。震災後
都響としての初めてのコンサートでしたがその意気込みはすみずみまで感じられ
ました。
全ての楽章が良かった。そこにいることの幸せをとても感じました。
次に
ブラームスの交響曲第2.私はあまり普段この曲に接していないので予習して会
場に向かったのですが、その演奏とは異なり、最初は戸惑いましたが、すぐに
アツモンのペースに慣れました。
それは
第4楽章で提示したように、歯切れ良く、すべての楽器を融合させた音を作り出
すということなのでしょう。すなわち、音楽の素晴らしさを表現するということ
だと思うのです。まさに、交響の曲なのです。
ダイナミックなレンジでの音の強弱の出し入れを観客に投げつけて、音楽の素晴
らしさ、音の重なりの美しさと激しさを感じさせるものとなったと思います。
たぶん、アツモンは、このコンサートの意味を十分にわかっていて、本当にリハー
サルを入念に重ねたのだと思います。
都響のレスポンスは、指揮に対して本当に反応が良いものでした。まさに
指揮者はオケは操っており、オケも美しい音を出していたと思います。とくに弦
は美しかった。
ということで第4楽章のラスト、眼圧、血圧ともに急上昇、ふらふらになるまで
にノックアウトを食らった私でした。