昨日の文楽、雑感

昨日の文楽、雑感
とにかく、東京横断の小旅行をしまして
疲れて、早く着いたのですが、
なんというか隼町は静かに迎えてくれたという感じがしました。
待っている間、蚊が多く数か所、刺されたのには参りましたが。。。
さて演目。
まず一幕、通し。約2時間でした。
7月の歌舞伎座公演でも書きましたが、2時間近く休憩なしで
観るということは歌舞伎や文楽、能でもあまりないことなので
なにか気ぜわしい感じがします。
やはり文楽もそうですが歌舞伎は観にいくというより、
体感してのんびりするという癖がついているのでしょうか。
さすがに
音は、きれいに、時に激しくダイナミックについておりました。
とくに
はじめの連弾、最後の連弾はメリハリがあり、すごく良かった。これはもう音楽、
三味線の音が演出の一部と言う感じになっていると思います。
琴もきれいに、まさに「エアリエル」の登場を暗示していて
音楽の妖精、空気の妖精、という面目躍如たるものでした。
本当にテンポよく、新作はこのくらいのテンポが必要でしょう、と思わせてくれ
るものでした。
内容は「テンペスト」がわかっていればそのままでしたので
簡単に頭に入ってくるので、太夫の言葉に耳を傾けることもなく、すんなりとス
トーリーを楽しめました。しかし難点は
人形の動きにダイナミズムがない。
まさにミランダ(美登理、だったかな)とファーディナンド(忘れた、名前、す
みません)のシーンにおいては唯一
近松作品並みの見せ場があったはずですが、動きがない。どうしたんだ、昨日書
いた、文楽中堅のエース、という感じでした。
基本的にハッピーエンドですのでわざと抑えた演技という良い解釈をしました。
あと、うちの店のモットーである、ミランダの有名なセリフについては
「美しい、、、、、、、一目ぼれ」のような表現で本当に直球を投げる脚本でし
た。私はこれで良いと思います。
「O BRAVE NEW WORLD」ですね。この言葉、私の店のモットーになっているん
です。
プロスぺローももっと動いてほしかった、という気がしますが
総じて
初心者にはすごくわかりやすい舞台だったと思います。
あと一つ、「菅原伝授手習鑑」でも最も強い音を、今回は超えて強い音を使って
いたのかも、と思うくらい派手でした。
ともすれば戯言になりそうなシーンもありましたが、最後はシェイクスピアバリ
の終わり方、最高でした。
客層は、やけに外人が多かった。最後に音をつけた、人間国宝の方にブラボーと
言って終わりたいと思います。

投稿者: zuikou

占い、風水と関係ないことも 日々の更新という観点からどんどん書いていきますね。 http://fengshui-cafe.com/

コメントを残す