ドンカルロ、ヴェルディオペラの見本、スカラ座

ドンカルロ、ヴェルディオペラの見本、スカラ座
まあ、日本では人気のない演目の一つでしょう。しかしストーリーはかなり分か
りやすく、演出も、複雑な恋愛などの話の進み具合をうまくまとめておりました。
かなり簡素化した舞台ではありますが、原作の「シラー」の意図は十分に伝わっ
たのではないでしょうか?
まず、舞台装置。フランスの鬼才とのこと、ほとんど舞台装置は使わずに本当に
心理描写をわかりやすく説明していると思います。まあ個人的にはチケット代金
が高いので
、さらに「アイーダ」と比較すると
もっとゴージャスにしてほしいものと思いますけど。。。
衣装のクレーネンブロックと込みで、うまく人物描写は出来ていたと思います。
本当に衣装の力は大きい。そこまで深く考えられているといって過言ではないで
しょう。ですからこのオペラは、なじみがなくても、初心者でもわかりやすい物
語進行をいたします。
誰でも簡単に物語に入り込める、、というてんでは成功しているのでしょう。
またこの衣装は、本当にゴージャスで、「コスプレ」好きな私とすると
観ていてきれいな舞台でした。しかし立ち居振る舞いは歌手各々きれいで素晴ら
しいのですが
オペラグラスで見ると、あれ?、と思うのは仕方ないでしょう。演技が上手とい
うことで。。。
またこの人物はどんな性格か、またどんな役割分担か一覧性があるので本当にう
まい衣装だと思います。
あとはオーケストラとソリストの実力をご堪能あれ、と言わんばかりに。
で、ソリストは、中心の6人、すべて及第点で、特にロドリーゴ、エボリ、エリ
ザベッタ、フィリッポ、宗教裁判長役は秀逸でした。これだけそろうのもスカラ
座ということでしょう。まあそういうことで。。。
オーケストラは素晴らしい。ヴェルディは、ある特定のシーンに、ある音階、ま
たはメロディがなると
次にどんな音が来るのか見当がつくのですが
その音がまさに私の期待に応える内容だったのです。
これからは指揮者ガッディは注目するべき人でしょう。、とにかく「ドンカルロ」

素晴らしい内容でした。これがスカラ座の歌と音、どうだ、という底力を見せら
れた感じがしますし、本当に感心しきりのコンサートでした。ブランドで言うと
「エルメス」でしょうか。

投稿者: zuikou

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