プラハのアイーダ
会場は、すごく熱気に包まれており、最後は
確かに感動は致しました。しかし
はじめのうちはどうなる事かと思いましたが、
そのくらい、規模が小さいし
合唱やオーケストラの音が弱い、と思っておりました。
アイーダは迫力が肝心です。
あと演出も
派手でちょうどよいくらいです。
しかし舞台の真中に
ピラミッドの形をした
いわゆる舞台への
出入り口があるだけで
シンプルなものです。
その大道具の後ろの背景は
ほとんどありません。
まあ、こんな物でも
大体のイメージは湧くかな、という程度。
衣装も
なんというかゴージャスなものではありません。
たまにかぶり物のエジプトを思わせる
人物を配置して雰囲気は出すのですが、まあ御愛嬌。
バレエも
軸はぶれるし
まあ御愛嬌。しかし
凱旋行進曲は美しくきれいに決まりました。
あのアイーダトランペットは美しい。
トロンボーンもきれいに決まってました。
あとは指揮者のクローチが音の出し入れ、
特に静かな音の使い方がとてもうまく
舞台としては
一幕からニ幕にかけて
だんだん盛り上がる、とてもうまい押さえ方をしていたと思います。
後半は
なぜか
ソプラノ、メツォ、テノールと調子がよく
舞台としては地味な後半ですが
いい舞台だなあ、と思わせてくれました。
なんで
休憩をはさんで
調子が上がったのかわかりません。私の耳がおかしいのかも。
しかしアイーダは
この三人、アイーダ、
アムネリス、ラダメスが調子が良ければOKですから。
個人的な感想は
アイーダは、まあベストに近い感じ、
アムネリスは声を転がしすぎている感はありますが、良い、という感じ。
ラダメスはテノールとして映える声ではないが、声は出ていた、という感想です。
総論として
とても良い舞台だったと思います。こじんまりしている気はしますが、こじんま
りうまくまとめるのも技術です。