マハラジャモード、サンシャイン劇場

マハラジャモード、サンシャイン劇場
http://www.nelke.co.jp/stage/pnish_maharaja/
とにかく、
年齢層が若いし、女性ばかりで少し気遅れしました。
アンコールもすさまじいものがあり、劇場エントランスでの
見送りとか、懐かしい、当たり前のサービスがありました。
さて本題。感想はというと。
劇的空間の創造ということでは「鍵」となる「神の存在」という点において、パ
ロディとして提示されます。しかし、この提示も劇中の芝居の中でも
あくまで「芝居」(劇空間)と日常の違いを明らかにして、なんというか、演劇
の限界を提示するというアイロニーを含んでいるのです。
そして、あくまでも役者はある独自の世界を作るだけの、道化、として、自己認
識の中で、楽しく演じているし、また、劇的にも劇中の劇団という存在において
日常をインドの王国として非日常を提示(演じます)します。
そこには、喜怒哀楽、ドラマティックな展開がちりばめられて、ストーリーは先
が見えない状況に陥りやすい危ない綱渡りのようでした。
ですから舞台は、劇団と、王国の中の人間関係と、神事などが入り組んで、
今自分が何を演じているのか、意外とわかりやすいようで、いろいろなモードを
持った一面、すなわち、現在の人間関係をも表現しているととらえたいと思いま
す。
本当はもう少しこの点に焦点を当てて、「役者の孤独」、舞台の上での光の時と、
あまり売れない役者の地味な毎日を、対立的に表現すると、よりメッセージ性が
強まったような気がしました。
これは、演出者の意図ではないかもしれませんが、とにかく、何らかのメッセー
ジがもっと発信されるべきだと思います。
これがないと単なる、エンターテイメントとなり、すごくもったいない気がしま
す。
まあ舞台総論では
ダンスあり、ギャグありで最低限のサービスはあります。
しかし、これだけでは、これから伸びるのは難しいと思う。
今回の例では、神事、ないし神話のようなストーリーを作った原作者には敬意を
表したいと思います。ですからあと、悪ふざけがなくなり、メッセージ性が強調
されるとすごく成長すると思います。
最後にセインカミュさんの存在感は群を抜いていたという事実は付け加えておき
ます。

投稿者: zuikou

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