「私の中のあなた」遅ればせながら観てきました
まずは公式サイト
http://watashino.gaga.ne.jp/
映像や音楽のセンスは
うまいです。なにか最近の邦画がダサい方向に動いているので
久しぶりに映画らしい映画を見た気がします。
やはりカットとか、映像のきれいさ、
音楽のうまい挿入の仕方など
悲しいドラマでも
随所に観客を魅了する必要があると思うのです。
で
話は、私の嫌いな、難病もの。介護歴が長い私は
この映画で出てくるほとんどの内容を経験しております。
そうなると介護の自分自身の歴史を思い出してしまう。
そうなると映画の良いところ悪いところを冷静に判断ができなくなってしまうの
です。
私からすると
妹が、母親を裁判で訴えた、その「原因」はすごくわかる。
でも私は手術を選択してしまった。本人が望まないのにです。
ですから
あの時の判断は私は間違っていたのだろうか?と
本当に私の心の中には
訴えかけてくる映画でした。
そんなことをさておき、
うまく恋人が出来て
ダンスなどに興じるシーンは秀逸でしたね。「夢」がありました。
さらには冒頭の
「家族のだんらん」
私とすると、病院の部屋から人々が去ったところで終ってほしかったけど、
その後に、弁護士が来るシーンや
別々の道を歩んでいる家族が集うシーンなどは
その追加でしかない。ここは私と監督のセンスが違うのでしょうが、説明的には
冒頭の家族の団らんと
対になって
家族の重要性、絆の尊さを訴えていると思います。
普通の方には良い映画でしょう。
私は介護していた時代を思い出し
あの時、を思い出してばかりいた映画でした。